2010年03月19日

精神病院を捨てたイタリア捨てない日本@大熊一夫

著者大熊一夫氏は劣悪な精神病院の実体を告発したルポ・精神病棟で知られています。著者は、このルポ以降も老人福祉や精神保健福祉分野についての取材や教育活動に勤め、これからの日本の精神医療のありかたとして一つの到達したものとして書かれたのが本書です。

ルポ・精神病棟 (朝日文庫 お 2-1)
ルポ・精神病棟 (朝日文庫 お 2-1)

その本書ではイタリアにおいて60年代から始まった脱精神病院の動きから、180号法の成立と共にイタリア全土の精神病院が消え代わりに公的地域精神保健サービス網を敷き、患者たちを地域に解放し地域住民との共同体として、世界から最も進んだ精神保健福祉サービス国家となったモデルケースを例に、今後の日本のあり方を問う内容です。

このイタリアの革新的な制度の父、精神科医故フランコ・バザーリアが脱精神病院に至った理由を、妻フランカはこう語っています。

「彼は監獄(精神病院)の仕事なんて端からやりたくなかった。精神の病気というより、精神病院が原因の病気の人がいっぱいいました。そこで彼は、入院者を社会に返す作業に手をつけたのです。」

バザーリア自身の考え方はこうでした。

「鉄格子や鉄の扉に押し込めることを正当化するような精神状態など、本来ないのだ。精神病者の、ときおりの暴力は、結果である。施設の中での抑圧で引き起こされた人間としての反応である。つまり、それは精神病院が引き起こす病気。精神病院などやめて人間的存在たりうる温かい状況に置くことができれば、精神病者の暴力などなくなるのだ」


しかし、これは単なる社会福祉運動などではなく、脱精神病院を標榜する左派対旧態依然の精神保健福祉を唱える右派の対立や国を二分するほど激しい勢力争いの中での運動でした。しかし60年代の世界規模の社会主義運動もあり、キリスト教民主党と共産党の連立という形で、脱精神病院法案180号法通称バザーリア法が可決されるのです。

具体的に脱精神病院とはどういうことなのだろうか。イタリアでも最も優れているといわれる公的地域精神保健サービス地区と呼ばれるトリエステ県の例を紹介すると以下の通り。

トリエステには地域精神保健センターが5ヶ所設置されています。その一つは旧病院のあった人口一万2千弱のサン・ジョヴァンニ地区に置かれており、トリエステ大学医学部精神科クリニックがセンターを管理し、医学生が地区のサービスを学ぶ場にもなっています。他の4つのセンターはざっと人口六万人弱をカバーしています。このセンターは24時間オープンの精神保健センターともいうべきものです。

センターの他に一ヶ所精神科診察治療サービス(略してSPDC)と呼ばれる8床の入院施設があります。解かりやすく書くと精神科救急病棟です。これが24時間精神救急の受け皿として機能しています。ここには3人の医師と16人の看護師が勤務していますが、平日の午後から夜間にかけてと、休日のまる一日は統括する精神保健局のすべての医師が交代で担当します。5つのセンターには、合計で36の個室が用意されています。鍵を使って閉じ込めるのはもってのほか、自宅に一人でおかないほうがよい時、この個室のベッドを利用します。台所に洗濯場にリビングなどがあり、ミシン作業をやってくれる職員もおり、下宿屋の雰囲気に近いといいます。

注目すべきは、トリエステ全体の精神科関係のベッドの少なさです。センターの他に、総合病院のSPDC病棟の8床、大学クリニックの入院用兼デイホスピタル用11床(精神保健センター4床は含まない)を足しても、全部で54床です。かつて1,200床を抱えていたマニコミオ(精神病院)が消滅して、それに代わる病床がたった54床にまで減ったのです。これは国際指標の人口1万あたりの数でいえば「万対2.2」。恐らく精神科ベッドが世界で一番少ない都市でしょう。

しかし、精神病院を廃止し公的地域精神保健サービスにシフトする過程においては、旧来の医者や看護師またそれに関連する関係者たちとの摩擦もあったといいます。今まで看守的役割であった看護師の多くは地域で患者を援助するという旧来のやり方からの方向転換を受け入れきれずに辞めていった者も多く、また反バザーリア派と呼ばれる患者の引取りを拒否する家族会などは、バザーリア法廃止を今も精力的に訴えています。まさに未だに勢力争いは終わっていないのです。

このようなことについて精神保健福祉局長のフランコ・ロッテリはこう語っています。

「一人ひとりの医者に『あなたは患者の味方か?』とたずねたら、きっと90%が『はい』というだろう。しかし、これらすべてが僕らの同志ではない。僕らは患者の家へ行く。ところが医者の多くは、患者の方から医者のもとへやってくるのを望んでいる。僕らの仕事は、患者に『薬を飲みなさい』『飲めばよくなる』というだけではこと足りない。家族に見捨てられた患者がいたらどうするか。医者の大半は、『それはオレの問題ではない』というだろう。僕らは違う。患者のために、別の生き方を見つける。職場をクビになった患者がいるとしよう。医者の大半は、『それもオレの仕事ではない』と逃げる。しかし、僕らは雇い主を説得する。『あなたが逆の立場だったとして、病気で解雇されたくはないでしょう』といって解雇を思いとどまらせる。僕らは新しい職場を作る。患者たちと生活共同組合を作る。改革を口にする医師はいっぱいいるが、言っていることと中身は違う。病院の主人であることと本当の医者であることは、実は両立しない。患者を抑えつけるなんて実にたやすいことだが、僕にはそれはできない。僕は医者でありたい。」

しかし日本の現状はどうでしょう。68年世界保健機関(WHO)から日本は、精神病棟を減らすように勧告されています。日本側はこれを無視しました。その結果、日本は現在、経済的先進国の中で人口当たりの精神病棟が格段に多い国です。最近は「地域精神保健の時代到来」と呼ばれていますが、本質的には精神病院の隔離収容体質と世界でも異常に多い薬剤の多剤多量処方は変わっていません。

しかし、そんな中でも先進地域精神保健福祉医療を行っている一部の地域や団体を本書では紹介しています。一つはこのイタリア型と多くの共通点がみられるとする北海道浦河のべてるの家(拙ブログでのべてる関連本感想)です。地域と患者の共生の姿は、著者曰く日本での稀有の先進例としています。その他にも拙ブログで紹介した「こころの元気plus」(拙ブログでの紹介)を運営するNPO法人コンボも紹介されています。

ご覧の通り、日本とイタリアでは天と地ほども精神医療制度には差があります。しかし、イタリアがスムーズにこのように移行したわけではなく、そこには前述した通り、60年代から続く政治闘争の色合いが濃く、本書ではそういった勢力争いの変遷にも頁が割かれています。さらにイタリアでも地方によって進捗度がまちまちであり、北イタリアに比べ南イタリアでは反対運動も根強く思うように進まない状況もあったようです。ですが、イタリアはこの改革によって精神保健医療に費やす予算のかなりを低コストに抑えることができたといいます。現在バザーリア派の新たな取り組みは、触法精神障害者の脱精神病院化なのだそうです。これも手厚い地域の援助によって地域で暮らす触法精神障害者は予想よりかなり低い再犯率に抑えられているといいます。しかし、現在バザーリア派は右派のベルルスコーニ首相の就任によって改革運動に反動が起こっているのも事実。この先進的な活動はWHOからも認められており、今後の動きも気になるところです。

さて、著者がイタリアに共通点を見出した、べてるの家ついてもいえることなのですが、それぞれの成り立ちを知れば、その創立者たちは相当の苦労を伴って今の姿を形作りました。どちらも精神保健福祉士(べてるの場合は向谷地氏)が中心になって創立されていますが、24時間患者たちと寝泊りを共にし、それを何年へたをすれば何十年と続けなければならないほど、過酷なものです。つまりは、日本ではまだまだ一部の志ある人のマンパワーによって成り立っているのです。これをイタリアでは国の社会制度として実現しました。患者を地域に戻すと同時に、それまで病院で働いていたあらゆる職員たちも、同じように地域で患者の援助に携わる職員としてスライドさせることができました。

それでも数十年がかりでやっとでしたから、日本は一体これを浸透させるのにはどれほど人も物も必要なのかと考えてしまいます。やはり著者の考えと私も同じでイタリアでもそうであったように、日本でも一番問題なのは、精神障害者が危険で怖い存在というイメージなのです。そして精神病にかかった患者は一ヶ所に閉じ込めておけという安易な忌避観念なのです。それに現在にして尚、精神病院は牧畜業者のような感覚の病院が多数あることです。さらに1958年の次官通達によって、日本の精神病院は内科や外科の三分の一、つまり入院患者48人に医師1人でかまわず、看護師も他科の三分の二でかまわないとするおふれを出したために、濫造された精神病院がまだまだ残っています。

ずっと昔に比べれば現在はだいぶ地域精神保健福祉医療も発達してきましたが、イタリアの具体例を読むに及びまだまだ遅れている面が多々見受けられます。何よりこの国では何重にも渡る構造的な壁があるために、日本の精神保健福祉医療は一向に進まないのが現状です。イタリアでは現状を憂える精神科医や学生たちの運動によってこの改革が始まりました。日本でも少なからずつその動きがあるとはいえ、実は私たちの日本の精神医療は世界的にみてもかなりの後進国であることを認めざるをえません。

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本
精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本
岩波書店 2009-10-07
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2009年01月05日

サイコパスという名の怖い人々 あなたの隣りにもいる仮面をかぶった異常人格者の素顔とは

まず、この本でのべられるサイコパスとは、人格障害(異常性格者)とよばれる犯罪者のことです。最近人格障害という症状を訴え、心療内科などを受診する人々が増えていますが、病名とは名ばかりに、これは病気ではなく単にその人の性格の一部であり、反社会的な行為を繰り返してしまう正常な人々のことだといいます。

俗に言う触法精神障害者(犯罪を犯した統合失調症患者など)ではありません。むしろサイコパスとは精神状態も平静であり、確信犯的におのれの欲望を満たすため犯罪をおこない、時には精神障害者を装い罪から逃れようとする犯罪者のことです。

この名前はここ10年ほどの間に、外国の映画や書物の影響か、猟奇殺人犯などを形容する言葉として瞬く間に広がりました。この本では戦後、人々を震撼させた殺人事件や放火事件など、その後の刑事裁判や量刑に大きな影響をあたえた事件の犯人などの実例を取り、著者の犯罪精神医学者がサイコパスについて論じています。

サイコパスという名の怖い人々―あなたの隣りにもいる仮面をかぶった異常人格者の素顔とは (KAWADE夢新書)
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狂気と犯罪 なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか

明治維新後、近代化を進める政府にとって、精神障害者は警察により社会から排除され、閉じ込められていきました。そして刑罰の思想が近代化する中で、彼らは法の世界からも排除され、さらに日本精神医学の登場で、精神障害者を潜在的な犯罪予備軍に仕立て上げたのです。

こうして多くの精神障害者は強制収容されていきました。「精神病院法」の成立以後、爆発的に増えた精神病院は国の補助金と措置入院という公費での入院といういわゆる「保安処分」という施策のため、精神病院ブームが起こりました。


これらのため長期にわたる精神障害者の不遇の時代が続きました。現在の精神保健法により、隔離・収容の見直しが始まっていますが、こうした過去の施策は世界からも批判が集まりました。この本では幕末から近代における精神医療の歴史を通し、日本における精神病患者とそれを取り巻く医療や司法などが詳しく解説されています。

狂気と犯罪―なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか (講談社プラスアルファ新書)
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芹沢 一也

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2008年11月06日

狂気と犯罪 なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか

             講談社 刊

             芹沢一也 著

             840円(税込)


    〈内容の説明〉

     患者数、病床数、
     入院日数のすべてが世界一。

     精神障害者を取り巻く、驚愕の歴史と現状。

    (アマゾン:内容の説明より)


    〈感  想〉

     明治維新後、近代化を進める政府にとって、
     精神障害者は警察により社会から排除され、
     閉じ込められていきました。

     そして刑罰の思想が近代化する中で、
     彼らは法の世界からも排除され、
     さらに日本精神医学の登場で、
     精神障害者を潜在的な犯罪予備軍に
     仕立て上げたのです。

     こうして多くの精神障害者は
     強制収容されていきました。

     「精神病院法」の成立以後、
     爆発的に増えた精神病院は国の補助金と
     措置入院という公費での入院する「保安処分」という
     施策のため、精神病院ブームが起こりました。

     これらのため“精神障害者”=犯罪者という
     イメージが出来上がったといいます。

     現在の精神保健法により、
     隔離・収容の見直しが始まっていますが、
     こうした過去の施策は世界からも批判が集まりました。

     触法精神障害者といえど犯罪者は犯罪者です。

     100人に1人が発症するといわれるほど身近な病気です、
     障害者であっても法の下では平等にすることが
     差別や偏見といったものも減ってゆくのではないでしょうか。

狂気と犯罪―なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか (講談社プラスアルファ新書)
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狂気という隣人

              岩波 明 著

              新潮社 刊

              ¥ 1,365 (税込)


     〈内容の説明〉

      殺人に手を染めた触法精神障害者たちは、

      どのような生活を送り、その後、

      どう生きていくのか。

      警察から拒否され、

      病院をたらい回しにされた患者は、

      果たしてどう処置されるのか。

      そして治癒し社会復帰した者たちは、

      何故に、再び病院へと戻ることになるのか―。

      その「発症率」100人に1人!遮蔽されてきた、

      精神病棟の壮絶な現実を描く。  

      
   
     (アマゾン:内容の説明より)

      
     
     〈感  想〉

      精神病、とりわけ統合失調症(精神分裂病)

      を語るうえで、

      目をそむけられないもう一つの側面。

      “触法精神障害者”。

      つまり犯罪を犯した精神病患者についての本です。

      精神障害者の犯罪の件数自体はその他の

      健常者の犯罪者数から比較しても、

      ほんのわずかなものです。

      しかし、その詳細を見てみるとある事実が

      浮かび上がってきます。

      法務省発行の「犯罪白書」平成14年版を

      見てみると、

      精神病患者とその疑いのある者の数は

      一年間の検挙者の中で、

      0.64%を占めるだけです。

      統合失調症患者は総人口の1%を占めていると

      いわれているなかで、

      件数自体は少ないと感じてしまいます。

      しかし、「殺人」の項目を見ると

      実に9.1%が精神障害者によるものです。

      他にも「放火」なども精神障害者の比率が

      高いといわれます。

      この本の精神科医である著者は実際に

      自分の担当した触法精神障害者を実例にとり

      その内実を語っています。

      まず多くの精神障害者が犯罪を犯し

      公判で“心神喪失”“心神耗弱”などと

      刑法39条によって判決を受けると、

      民間の精神病院へ移されることになります。

      その際、患者は措置入院となります。

      措置入院とは自傷他害のある患者を

      精神保健指定医によって国が認め、

      強制入院とするのです。

      強制入院なので患者は自由に

      退院や外出や外泊ができなくなります。

      もう一つ、措置入院になると

      入院費が無料になります。

      一般の精神障害も事情によっては、

      病院側が措置入院としがちだといいます。

      多くの触法精神障害者が紹介されていますが、

      だいたいの患者は極度の幻聴や妄想に

      悩まされ、事件自体も本人の意識しない

      うちに犯してしまうといいます。

      中には殺人を犯し、そのつど

      措置入院となりしばらくして退院をむかえると

      再び殺人を犯しそれを3回も繰り返した

      患者もいるといいます。

      著者は言います。

      日本において、警察、裁判所などの司法組織は、

      基本的に精神障害者にはなるべく

      関わらないというスタンスを

      持っているといいます。

      欧米では司法組織が積極的に

      触法精神障害者に関わり、

      国の各地域に保安病棟と呼ばれる

      専門の施設を作っており、

      病気の回復と社会復帰に積極的

      だといいます。

      日本の精神保健福祉は先進国と

      比較するとかなり、

      遅れています。

      精神障害をもつ当事者も

      このような触法精神病者のおかげで、

      差別や偏見が助長されている現実も

      あります。

      2003年の7月の国会で

      「心神喪失者医療観察法」が成立しました。

      この法律は殺人・放火などの

      重大犯罪を犯した犯人が

      心神喪失あるいは心神耗弱になった場合を

      想定しています。

      これまでこうした患者の入退院は病院の

      裁量に一任されていましたが、

      この法律によって1名の裁判官と

      1名の精神科医の判断により、

      無期限の強制入院や保護観察下における

      強制的な通院が可能となりました。

      この法律には問題も多少あるかもしれませんが、

      今までの病院任せの責任放置といった状況から

      すれば、ある意味画期的な法律と言えるかも

      しれません。

      犯罪を犯した精神障害者に対する責任を

      明確にすることによって、

      障害者もある意味自立の一助となるかも

      しれません。

      まだこの法律の適用は一件もないようですが、

      これからも議論が必要だと思います。

      最後に多くの人たちが精神障害者を

      「存在していないもの」「危険なもの」

      として認識しています。

      この本はその中の一部の人達のことです。、

      その他の多くの患者さんは善良で

      まじめなでおとなしい人たちだということを

      知っておいて欲しいとおもいます。

狂気という隣人―精神科医の現場報告 (新潮文庫 (い-84-1))
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岩波 明

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